日本語の豊富なバリエーションを使いこなそう

日本語は表現力が豊かです。同じような意味でも、ちょっとした様子や状況の違いで様々な言い方があります。

その豊富なバリエーションを使いこなすと、表現の幅がぐっと広がります。何かを書く時・話す時、いつも同じ言葉ではなく、ぴったりくる表現を探してみませんか?

「笑う」という言葉のバリエーション

「笑う」という言葉は、日常でよく使う言葉だと思います。この言葉のバリエーション、普段どのくらい使っているでしょうか?

笑いの度合によって「笑う」「微笑む」「大笑いする」、笑い方によって「吹き出す」「腹を抱える」「笑いをこらえる」、大勢で笑うから「爆笑する」、その時の心情を表して「ほくそ笑む」「苦笑い」などなど。これらを使い分けている方もいれば、ほとんど使っていないという方もいるでしょう。

日本語は表現がとても細やかです。例えば「苦笑い」という言葉を聞いて、いわゆる「満面の笑み」の表情を思い浮かべる人はいないでしょう。これは内心苦々しく思いながらも仕方なく笑う、という場合に用いる表現ですから、表情としては中途半端な笑顔になります。一言「苦笑い」というだけで、その表情までも想像させる事ができるのです。

「彼は苦笑いをした」と聞いただけで、その状況が彼にとって好ましくないものだと想像出来る、これが日本語の多彩な表現の素晴らしい所です。

もっとバリエーションを増やすため、慣用句にも注目してみよう

「笑う」という言葉に関連する慣用句はたくさんあります。

例えば「一笑に付す」という慣用句は、たいした事ではないと軽く扱う、というような意味です。真剣な相談や報告に対して一笑に付されたと書けば、まともに相手にされず小馬鹿にされたような様子が思い浮かびます。

「相好を崩す」という慣用句は、大好きなものを目の前にしてにこやかな表情になるという意味です。祖父が孫を見て相好を崩す、というように使えば、普段は真面目な・あるいはちょっと厳格な祖父が孫には弱いのだなというように、祖父の内面までも想像させる事が出来ます。

「笑いをかみ殺す」という慣用句は、笑いたいのにじっとこらえている様子を表します。笑ってはいけないシチュエーションで何かがその人の笑いのツボを刺激してしまい、にやつきそうになるのをこらえている様子が目に浮かびます。

言葉のバリエーションを使いこなせば、文章の表現力がUPする

ここまでほんの少し例を挙げてみましたが、まだまだ「笑う」という言葉にはたくさんの表現があり、関連する慣用句やことわざなどもたくさんあります。それらは普段使い慣れない表現かもしれませんが、使ってみると「自分の表現したい事や様子を的確に表すことができる」と感じませんか?

相手が目の前にいて身振り手振りで伝える事ができる「会話」と違い、文章で自分の気持ちや状況を的確に表現するのはとても難しく、時に誤解を生む事もあります。メールがその代表例ではないでしょうか。

少ない文字数でも、適格な表現や慣用句を使えばより正確に伝える事が出来ます。せっかくバリエーションの豊富な日本語を使う者として、表現にこだわってうまく相手に伝えられるようになれたらいいですね。

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