「恐れ入ります」~語源と正しい遣い方、間違った遣い方

「恐れ入りますが」という言葉は、社会人になったら毎日のように聞くものです。

学生時代はほとんど使っていなかったのでどういうときに遣う言葉なのかいまいちよくわからない、という新社会人や、普段自分も遣っているけれど、これで正しい遣い方なのかと問われれば自信を持てない、という先輩社会人も多いのではないでしょうか。

今回は「恐れ入ります」の語源と正しい遣い方、間違った遣い方をご紹介します。

そもそも「恐れ入ります」とは

何気なく遣ったり聞き流していれば気になりませんが、なぜ「恐れ」なのでしょうか。このような疑問を持つ人も少なくないようです。

実は、そのまま「恐れる」という意味が含まれています。相手を恐がっている、と言えば語弊がありますが、「自分が恐れる」、すなわち「あなたには敵いません」という意味で「恐れ」という言葉が入っているようです。

自分を下げ、相手を上げるという謙譲語の基本概念です。「あなたには敵いません」というニュアンスが、相手を敬うことに繋がります。

「恐れ入ります」の正しい遣い方

「恐れ入ります」は、文頭に付けて緩衝言葉として遣われることが多いです。「恐れ入りますが、~~~していただけますか?」という具合です。

「申し訳ありませんが」と意味は似ていますが、こちらは自分が申し訳ない場合、謝らなければいけない場合に遣う言葉です。それに対して「恐れ入りますが」は、特に謝らなければいけないわけではないけれども、相手の手を煩わせてしまうことへの遠慮と感謝を伝えたい、という時に遣うベストな言葉です。

「恐れ入ります」の間違った遣い方

上記のように、「恐れ入ります」は相手の行動に対して自分が言う言葉です。ですので、「恐れ入りますが、その質問にはお答えできません」のように、自分の行動に対して遣うのは間違っています。この場合は、「申し訳ありませんが、その質問にはお答えできません」という言い方が正解です。

また、相手に何かしてもらう度に「恐れ入ります」と連呼する人もいます。間違っているわけではありませんが、お礼をいう時は「恐れ入ります」よりも「ありがとうございます」とストレートに言った方が良いでしょう。意味だけで考えると「ありがとうございます」や「申し訳ありません」とよく似ている言葉ですが、遣い時を見極めないとおかしな言葉遣いになってしまいます。

「恐れ入ります」は主にビジネスで多く遣われ、然るべき時にサラッと出たらきちんとした印象を受ける言葉です。だからこそ、正しい遣い方を心がけたいですね。

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