「問題」と「課題」の違いについて

例えば、仕事で上司から「それは『問題』であって『課題』ではない」、などと指摘を受けた経験のある人はいるでしょうか?

最近、主にビジネスシーンで言われるようになってきた「問題」と「課題」の違いについて、改めて確認してみましょう。

日本語的な意味とは少し違う使い方

「問題」と「課題」という言葉をそれぞれ辞書で引いてみると

「問題」
①問いかけて答えさせる題。解答を要する問い。
②研究・論議して解決するべき事柄。
「課題」
題、または問題を課すること。また、課せられた題、問題。

となっていて、それらは殆ど同義なのではないか…とも受け取れます。

日本語の使い方としては、それでも大きな混乱はないのかもしれません。ところが最近のビジネスシーンではこの二つの言葉をはっきりと使い分けているのです。

この使い分け自体が、現場で重要な鍵を握っており、殊に管理職ではこの使い分けができないと、部下をまとめてプロジェクトを推進するのに困るとさえいわれています。ビジネスシーンにおける「問題」と「課題」とは一体どのような違いがあるのでしょうか。

ビジネスの現場における「問題」と「課題」

  • 「問題」 発生している状況を示す。組織にネガティブな影響を及ぼすもの。
  • 「課題」 組織目標を達成するためにこれから成すべきこと。ポジティブに表現される。

つまり、「問題」があって、それに対する解決策が「課題」と言い換えることもできそうです。

具体的には「お店に来店する客が少ない」というのが「問題」だとすると、「課題」は「ダイレクトメールを出す」「新聞にチラシを入れる」ということになるのだと思います。

ここでは、ネガティブに表現される「問題」をポジティブな「課題」で解決へ導くという構図が重要だと言います。

ビジネスの現場において、実際に起こっている困ったこと、つまり「問題」を明らかにして、それぞれの「問題」について解決策となり得る「課題」を知恵を絞って考える、というのがスタイルであり、「問題」と「課題」の使い分けなのです。

「問題」と「課題」使い分けるとどういいの?

例えば、あるプロジェクトでミーティングを開いてブレインストーミングをしたとします。

A,顧客の出してくる資料に不備が多い
B,担当者を明確にして担当者ごとにマニュアル化する
C,当初の計画に対して進捗が遅れている
D,顧客担当を一括する

このうように「問題」と「課題」が混在してしまうことが良くあります。ここではAとCが「問題」でBとDは「課題」です。

これらをはっきりと区別して、「問題」に対しては「課題」を、「課題」については何が「問題」なのかを見極めます。すると、Aの「問題」から複数の「課題」が出ることもあるでしょうし、Bの「課題」の「問題」を明らかにしたらその問題から新たな「課題」が生まれるかもしれません。

このように「問題」と「課題」を使い分け、意識的に取り組むことでビジネスメンバーが自己の取り組みに注力できるとともに、後にこのプロセスを振り返ることで、さらにプロジェクトを円滑に進めるための「問題」や「課題」の発見がスムーズになることも考えられます。

その為にも重要なのは、このビジネスシーンにおける「問題」と「課題」の定義をメンバーで共有することです。

みなが同じ認識を持ち、同じ意味合いでこの言葉を活用することでプロジェクトは成功への歩みを確かなものにするでしょう。

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