話し言葉と書き言葉

言語は人間同士がコミュニケーションを取る際に用いる1つの手段です。つまり相手に何かを伝えるために使うわけですから、「伝わる使い方」をしなければなりません。

この「伝わる使い方」を話し言葉と書き言葉、という大きな二つのジャンルに分けることができ、それぞれにルールが異なっています。

「伝わる使い方」をするために、話し言葉と書き言葉の違いについて考えてみましょう。

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言葉は話し言葉から始まった

分法的には、話し言葉は口語、書き言葉は文語と呼ばれています。この二つはどうして別々なのでしょうか?

1つの言語表現に統一した方が区別したり、二つのルールを操る必要がなくて便利なのに、と思ったことはありませんか?けれども、言葉が口語と文語に区別されているのは、その方が何かと使いやすいからなのです。

そもそも言語は口語から出発しました。

口伝いに情報を受け渡していた時代、ジェスチャーや表情が、より重要な情報であったことは想像できますよね?現代でも口語では、発音やジェスチャー、表情、場合によっては図や写真や現物を提示したりさまざまな方法で情報の伝達を補完することができます。

また、口語で伝えている時の特徴として、話しながら相手の表情を見て、必要であれば言い換えたり、繰り返したりと、より伝わる工夫をその場で追加していくこともできます。

ここに居ない人に伝えるための文語

時代が進み、目の前にいない人、例えば遠くに住む人や子孫に情報を伝える必要性が見出されて絵から文字が発達するようになり、情報が記録できるようになりました。これが文語、というわけです。

口語では言語以外のさまざまな情報伝達手段を織り交ぜて、情報を伝えたりコミュニケーションを図ったりしましたが、それを文字に置き換える時、口語で発した言葉だけでは、情報が足りなくなってしまいます。

文字でより詳細に、より的確に表現することが求められて、文語は発達してきました。目の前に居ない人にどのように情報や想いを伝えていくのか、という課題をクリアするために口語とは別のレトリックや習慣的ルールが必要だったわけです。

上手に文章を書けるようになるには?

言葉は時代の移ろいとともに、変化してゆきますが、口語に比べ、文語の変化はゆっくりで慎重です。なぜならば口語表現の変化は、一時的、或いは地域的な変化を含んでいるからです。

文語が目の前に居ない人への伝達手段であることを考えると、一時的、或いは地域的な変化を適用しない方が、より多くの人に的確に伝わる可能性が高いのです。

近年、特に文学界において、文語表現の多様化が進み、作家や文学作品によっては従来の文語に収まりきらない芸術的要素を孕んだ特殊な書き言葉も存在しています。

しかしながら、文語がそもそも伝達手段であるという第一義に立ち返る時、「伝わる使い方」をするためには、正しい文法と語彙を用いて、丁寧に表現することが肝心です。そのためにすべきことは、まずそのような模範的文語に多く接すること。

例えば新聞を読むことなどは、それに最適の方法と言えます。新聞は的確に物事を伝えるためにプロが書いています。

このような正しい文語を沢山読むことで、正しくない表現に違和感を感じられるようになったら、きっと読みやすい文語文を書くことができるようになるでしょう。

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