「すごい」と「すごく」同じだけど使い方が違う言葉

普段から私たちが使い慣れている日本語に、「すごい」あるいは「すごく」という言葉があります。同じ言葉の活用形に過ぎず、意味は同じと言って良いでしょう。しかし形が違うということは、使い方が違うということです。

思わず間違って使ってしまいそうなこの2つの言葉を、用例を追ってご紹介します。

「すごい」

どちらかと言えば多用されているのは、こちらの「すごい」という言葉です。これはそのままの意味で、「凄い」「凄まじい」という状態を表すときに使います。走るのがとても速いオリンピック選手を見て「すごい」とも言いますし、積み上げられているゴミの山を見て「すごい量だ……」とも言いますね。

良い意味でも悪い意味でも、その「程度」に感動したとき、驚いたときに使われる言葉です。

この言葉は「暑い」「かわいい」などと同じ、形容詞です。ですので、「すごい」と単体で使うか、もしくは名詞にくっつけて「すごい人」「すごい輝き」などという使い方が正解です。

なので、よく使われる「すごい寒い」や「すごい痛い」などは、形容詞が2連続で使われてしまっているので、間違った遣い方なのです。

「すごく」

形容詞の「すごい」に対して、こちらは副詞です。「すごく人」「すごく輝き」などという使い方はされませんね。副詞なので、動詞や形容詞にくっつけて使うのが正解です。たとえば「すごく寒い」「すごく痛い」などです。

とにかくこの程度の強さを伝えたい、というあまりに「すごいかわいい」などという使い方をしてしまう人が多いのですが、本来はこちらの「すごくかわいい」が正解です。自分が使っている言葉は正しいのか間違っているのか、と思ったときには、「すごい・すごく」の直後の言葉の種類を考えると良いでしょう。

名詞などの体言なら「すごい」、動詞や形容詞などの用言なら「すごく」です。

「すごいかわいい」も遣い方次第?

上記で述べたことは正しい日本語の使い方ですので、ビジネス会話などの改まった場では当然こちらの使い方を履行しましょう。ですが、友達との日常会話やあるいはキャッチコピーなど、形式ばった表現を重視しない場合は、「本来は間違った日本語」と認識したうえで、使用することもありのようです。

「すごい」と「かわいい」は両方とも形容詞ですが、どちらも「い」で終わっていて、連続で使えば韻を踏むことになります。この言葉のリズムや響きを重視したいといった場合には、あえて間違った遣い方をすることも良いと言えるでしょう。

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